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デジタコとは?デジタルタコグラフを解説

1.タコグラフ(運行記録計)とは

タコグラフとは、「時間・距離・速度」を記録し、運転者がどのような運転をおこなっているのかを記録する装置です。

道路運送車両法に基づく道路運送車両の保安基準には「運行記録計」という名称で、装着を義務づけた車両の種類や、型式認定を受けた機器を使用する旨などが規定されているほか、事業用に用いられる車両については旅客自動車運送事業運輸規則や貨物自動車運送事業輸送安全規則といった国土交通省令によってもタコグラフの装着義務が規定されています。

2.装着義務の対象は

日本では1962年から貸切バス・路線バス・路線トラックを対象に装着が義務化されました。
2015年4月からは、貨物自動車運送事業輸送安全規則が改正され、『車両総重量7トン以上または最大積載量4トン以上の事業用トラックの全て』いわゆる中型トラックにまでタコグラフの装着が義務付けられています。
装着対象車両の拡大化の背景には、死亡事故や重軽傷事故件数が増加したことが挙げられます。
そのような交通事故を削減するという観点から一層重点的な安全対策を行うべく、国土交通省はタコグラフの装着義務付け対象を中型トラックにまで拡大することを決定しました。

3.アナタコとデジタコの違いは?

1959年に日本で導入された古い形式のタコグラフは、円形のチャート紙を用い記録をおこないます。この記録方法がアナログタコグラフ(アナタコ)といい、近年では各要素を数値化し電気的に記録するデジタルタコグラフ(デジタコ)が実用化され、日本では1998年より運輸省(現在の国土交通省)の型式認定対象となっています。

アナログタコグラフ(アナタコ)

アナログタコグラフ(アナタコ)は円形のチャート紙を機器にセットし、時間・距離・速度を線として針で記録します。(時間・距離・速度は法定3要素と呼ばれています。)この3要素を記録した線の動きから情報を読み解き、日報を作成する必要があります。線のみの記録のため、管理者が分析し運行を読み解くことが必要で、専門的な知識を要します。

デジタルタコグラフ(デジタコ)

タコグラフをデジタル化したものです。記録にチャート紙を使用するアナタコに対し、デジタコはSDカードでの保存や、最新のものでは通信で運行データを送りデジタルデータとして保存ができるようになっています。時間・距離・速度だけではなく、作業時間、休憩時間、機種によってはGPS情報や危険運転の挙動も記録できたりと、事故の防止、燃費向上、時間管理等多様な使い方ができます。

装着するタコグラフはデジタル式、アナログ式のどちらでも問題ありませんが、近年はデジタコが主流になりつつあり、アナタコを装着するトラックの数が今後さらに減っていくことが予想されます。

4.デジタコの種類

近年はデジタコが主流になってきていますが、デジタコにも種類があります。

・カード型

・通信型(またはクラウド型)

カード型はデジタコ車載器本体にSDカードなどの記録媒体が入っており、そのSDカードに運行を記録します。運行終了後、事務所に持ち帰り、パソコンの専用ソフトを介して運転日報が作成されます。

通信型はデジタコ車載器に携帯電話と同様のSIMカードが内蔵されており、その通信網を使って、運行データを送信します。運行データはクラウド上に保存、記録されます。カード型と比べ、デジタコ車載器がリアルタイムに運行情報を送っているため、車両の位置情報や状態もわかるようになっています。

タコグラフ比較

項目アナタコデジタコ(カード型)デジタコ(通信型)
価格安価アナタコより高価アナタコより高価
記録媒体チャート紙SDカードクラウド
データ収集チャート紙と
手書き日報毎回集配
SDカードを毎回集配通信で自動収集
リアルタイム管理不可不可可能
データの改ざん容易困難困難
使いやすさ専門知識が必要誰がみてもわかる誰がみてもわかる
他システムとの連携不可可能可能
データ読み取りソフト不要必要不要

5.デジタコ導入のメリット・デメリット

デジタコを導入することでたくさんのメリットがありますが、反対に注意しなければいけないこともあります。メリット・デメリットをよく理解し導入を検討しましょう。

デジタコのメリット

⚫︎データの確認、集計が簡単にできる

アナタコは、線のみのチャート紙から管理者が分析し運行を読み解くことが必要ですが、デジタコは誰がみてもわかりやすい帳票が出力できます。

通信型のデジタコであれば、ドライバーが帰ってこなくても今の運行状況を把握し分析することも可能です。

基本的な運転日報以外にも、労働時間の集計、安全運転スコア、車両の稼働率集計等、様々な帳票が出力できるため、集計の手間も大幅に削減することが可能です。

⚫︎多くの情報を収集できる

デジタコは機種によって様々な外部機器と連携ができます。

ドライブレコーダー、ETC2.0、温度センサー、ハンディーテンキー等の機器と連携することで運行データ以外の情報を取得することが可能です。そういったデータを活用し、事故時のドライバーレコーダーの映像や、庫内の温度情報などを運行データと紐づけて確認することが可能です。アナタコではこういった他機器との連携ができません。

⚫︎事故の削減、燃費向上

デジタコでは、急加速、急減速、速度超過等の危険運転を取得できるため、その危険挙動をもとにドライバー一人一人の運転傾向を把握することが可能です。自身の運転傾向が見える化されることで、ドライバーの安全運転意識も高まり、安定的な運転をすることで燃費向上も期待できます。

⚫︎運行状況をリアルタイムに把握できる

通信型のデジタコでは、リアルタイムに運行情報を送信しているため、各車両がどこにいて、何をしているかが把握できます。電話連絡で状況の確認をしなくてもよく画面をみて、荷主からの到着時刻問い合わせにも対応が可能です。

デジタコのデメリット

⚫︎導入費用が高い

アナタコの導入費用は数万円に対し、デジタコは1台10万円〜40万円とかなり幅が広いです。

高性能・多機能になるほどデジタコの導入費用は高くなります。

導入する際は、あらかじめ、予算を決め、必要な機能を社内で確認した上で、条件に合うデジタコを探すことをおすすめします。様々な機能がパッケージ化されていたり、点呼や配送管理等、付随したサービスもセットになっているデジタコはありますが、たくさん機能があり、逆に使いこなせないとなると費用がかさむだけになってしまいます。

他のシステムとの併用検討もおすすめします。

6.安価に導入ができる最新クラウド型デジタコ

デジタコにすることで、業務の効率化、事故の予防、燃費向上とメリットはたくさんありますが、その分導入費用が高くて、なかなか導入に踏み切れないということはあると思います。

そんな運送事業者の方へおすすめなのが、業界最安値クラスを実現した、CENTLESS株式会社が提供する「OCTLINK(オクトリンク)」です。

圧倒的に低価格なクラウド型デジタコと、直感的に使える動態管理・運行管理システムです。

OCTLINKのサービスの特長をご紹介します。

OCTLINK3つの特長

①クラウド型で業界最安値を実現

OCTLINKデジタコC500は、ドライブレコーダー標準搭載で、本体価格89,800円(税別/台)でご提供しています。

他社製品と比較しても、1/2〜1/3で導入ができるため、デジタコにしたいけれど高くてなかなか導入できない、買い替えしたいけれど予算が出ないというお客様にもおすすめのデジタルタコグラフです。

国土交通省の型式認定を取得しているので各種補助金対象機器でもあります。

②運行の見える化で状況把握

OCTLINKはクラウド型のため、リアルタイムに取得したデータが見える化されています。運行管理に必要な情報を集計し可視化し、拘束時間・時間外労働等の予測も可能なダッシュボード、更新速度は5秒のリアルタイム動態管理などがご利用できます。

誰がみても今の状況を把握でき、運行の改善をおこなうことが可能です。

③データ連携でDX推進

デジタコで取得したデータを、他のシステムやエクセルファイルへ「二度打ち」していませんか?OCTLINKではデジタコで取得したデータをAPIやCSVで出力・連携が可能です。デジタコをいれて終わりではなく、業務全体の効率化を積極的にサポートしています。

安価でありながら、必要機能は備えています。各種補助金も活用できるため、さらにコストを抑えて導入することができます。

オンラインでの詳細説明、無料見積もりも承っているため、気になる方はお気軽にお問い合わせください。

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